DAIDA DESIGN STUDIO

蘭越の高楼
Rankoshi observation house

計画地は蘭越町の東端でニセコ町に隣接し、東には羊蹄山と尻別岳、南には昆布岳、西にはアンヌプリを眺めることができる緑豊かな場所です。この住まいは、ウィンタースポーツと植物を愛するクライアントが関東圏からの移住のために計画されました。1階はガレージやスキールーム、2階はゲストのためのフロア、3階がLDKと寝室、浴室からなる住まいとなっています。建物の北側以外の三方向には、庇やデッキを伸ばして日照を制御し、冬は暖かく夏は涼しい環境を提供しています。建物中心部分の2階から3階の吹き抜けにかけてサンルームを設け、屋外の風景とともに植物が住まいに潤いを与えてくれます。またこの吹き抜けを介して、階段室から塔屋まで重力換気により風を通し、ここちよい環境を作り出しています。構造は、鉄骨造特有のヒートロスを抑えるために主要なフレームのみを鉄骨とし、それ以外の屋根や壁を木造として、充填断熱と外側をくるむ附加断熱で高断熱な環境も実現しています。内外装には道南杉や素朴な表情のセメント系の材料を用い、風景に映えながらも環境に馴染んでいく姿を意図しました。

竣工年月:2022年12月
建設地:蘭越町
構造:鉄骨造
規模:地上3階
延床面積:294.30m2
構造設計:株式会社ANDO Imagineering Group
設備設計:共同設備企画事務所
施工:板谷土建株式会社
撮影:Glen Claydon

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