行灯
Elevation Hirafu
Elevation Hirafuは建築デザインのルール等のマスタープランが敷かれた別荘地である。スキー場のアクセスの容易さや豊かな自然環境、静寂さに恵まれ、特に羊蹄山に向かってなだらかに下る傾斜地であるため、全区画から羊蹄ビューを楽しむことができ、その一画に計画したコンドミニアムである。
クライアントは自国の建築家を携え、当事務所は海外建築家との初コラボレーションとなり、互いの意見を尊重しながら進めていくことができた。
計画地はメインストリートから唯一分岐したクルドサックに面しており、より、プライベート感や静寂さを感じる区画であるため、全方向に向かって開くことにした。2つの階それぞれにリビングがあり、別な景色が楽しめるように配置を変えている。壁面の材料は、国内で使われることが少ない大型のテラコッタパネル(輸入)を使用し、建物背部に広がるグリーンと美しい対比を見せている。ガラス張りのエクステリアは、夕方になると光を灯す行灯となり、宿泊者を暖かく迎え入れてくれる。
竣工年月:2020年9月
建設地:倶知安町
意匠:DAIDA DESIGN STUDIO+Budi Lim Architects
構造:鉄骨造
規模:地上2階地下1階
延床面積:416.57m2
構造設計:安藤耕作構造計画事務所
設備設計:共同設備企画事務所
施工:株式会社高橋組
撮影:Glen Claydon